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介護施設の衛生管理とは?衛生管理のポイントや意外な盲点について解説!

2024年09月10日
介護施設の衛生管理とは?衛生管理のポイントや意外な盲点について解説!

感染症などへの免疫機能が低下している高齢者が集団で生活する介護施設では、感染症へ対策するためにも、正しい衛生管理が欠かせません。

しかし、施設のルールを徹底していても、「本当にきちんと除菌できているのか」「感染経路を見落としていないか」など、不安に感じる方が多いのではないでしょうか。ここでは、介護施設の衛生管理のポイントや注意点について解説します。

 

1.介護施設の衛生管理で大切なのは感染症対策

介護施設では、菌やウイルスへの抵抗力の弱い高齢者が多く生活しています。

そのため、介護施設での衛生管理では、菌やウイルスが体内に侵入しないように対策をとることが大切です。感染経路は、主に次の4つがあります。

1-1.接触感染を防ぐ

人同士の皮膚や粘膜が直接接触することで感染します。また不特定多数が触れるトイレ、つり革、蛇口、ドアノブなどに付着していた菌やウイルスに触れた手には要注意です。

その手で口や目、鼻などを触ることでも感染します。共用で使うものや、触れた手をこまめに消毒することで対策できるでしょう。

1-2.経口感染を防ぐ

ウイルスや菌に汚染された飲み物や食べ物を口にすることで感染し、「食中毒」とも呼ばれます。食品や調理器具、手指の洗浄や、最適な食品管理、十分な加熱などで対策します。

1-3.飛沫感染を防ぐ

くしゃみや咳、会話中に出る飛沫を介して感染します。マスクを着用することで対策できます。

また、飛沫は1~2mの範囲で落下するため、会話するときは人との距離を保つ、人との間にパーテーションなどの仕切りを設けることも有効です。

1-4.空気感染を防ぐ

飛沫の水分が蒸発し、空気中に浮遊したウイルスを吸い込むことで感染します。マスクの着用や、こまめな換気が大切です。

 

2.介護施設の衛生管理のポイント

先程説明したような感染経路を絶つために、介護施設での衛生管理のポイントをいくつかご紹介します。

2-1.標準予防策の徹底

標準予防策とは、1985年に米国の国立疾病予防センターが発表した「すべての患者の血液や体液、嘔吐物、排泄物、粘膜などは、感染症の有無に関わらず、感染の危険があるものとして取り扱う」という考え方です。

これは病院の患者だけを対象にするのではなく、感染対策の一般方策として、介護施設においても取り入れるべきと、厚生労働省が明言しています。

内容としては、施設利用者の体液や排泄物に触れるときは、手袋、エプロン、マスク、ゴーグルなどの着用を徹底、使用器具の消毒、適切な廃棄をすることなどがあります。

2-2.福祉用具の消毒

大腸菌やノロウイルスなど接触感染により広がる菌やウイルスは、福祉用具を介して感染することがあります。

多くの利用者が共用する場合、正しい感染対策が出来ていないと、集団感染のリスクが高まる可能性も考えられます。

車椅子や特殊寝台、手すり、歩行補助杖などは、消毒液を含ませた布で拭いた後で水拭きするなどして、こまめに消毒するようにしましょう。

2-3.トイレ、浴室清掃の徹底

トイレは、多くの人が触れる箇所の細かな消毒が大切です。便座や手すり、レバー、ペーパーホルダー、蛇口、ハンドソープのポンプなどのこまめな消毒を徹底しましょう。

また、空気感染防止の観点から、蓋を閉めてからトイレを流すよう利用者に促すことも大切です。

浴室はレジオネラ属菌が繁殖しないよう、少なくとも年1回のレジオネラ属菌等の検査が義務付けられている他、循環ろ過器の洗浄消毒、貯湯タンクの点検・洗浄を行う必要があります。

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3.介護施設の衛生管理には意外な盲点も

衛生管理をしっかり行っているつもりでも、意外な盲点もあります。衛生管理を行う上での注意点をいくつかご紹介します。

3-1.家庭用加湿器の設置

介護施設の中には、1部屋2~4人で使用する相部屋に、家庭用の大きめな加湿器を1つ設置し、毎日稼働させている施設があります。

冬場に流行するインフルエンザウイルスは、湿度が高いほど生存率が低くなり、感染症対策のためには通常50%程度の湿度が必要と言われています。

しかし、いくら比較的大きめとは言え、家庭用加湿器1つでは、複数人が使用する相部屋の湿度は30%程度にしかなりません。

衛生管理の観点から言えば、介護施設には広い空間に対応している業務用の大容量タイプを導入するといいでしょう。

3-2.洗濯物の流れは一方向にする

洗濯物の取り扱いについても、適切な感染対策が行われていないと、菌やウイルスを広げてしまう可能性があります。

洗濯後の衣類と、洗濯前の汚れた衣類が交差しないよう、洗濯物の流れが一方向になるよう、ガイドラインやルール決めをするといいでしょう。

また、洗濯する衣類に触れる時は、マスクやエプロン、手袋の着用を徹底しましょう。

下着や感染者が着用していた衣類は、熱湯もしくは塩素剤で消毒してから洗濯できると安心です。

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4.まとめ

介護施設の衛生管理は、施設利用者の命にかかわる重要な問題です。

現状の衛生管理や、既定のルールに不安を感じるという場合は、一度専門業者に相談してみるといいでしょう。

「エコムーバー株式会社」では、介護施設の衛生管理に関するサポート・無料相談を承っております。

衛生管理以外にもエアコンや施設内清掃などの設備管理、大容量加湿器のレンタル、廃棄物マネジメントなど、施設をトータルでサポートできます。

お困りのことがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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